会長基本方針(2005~2006年度)

会長基本方針

「出席こそ奉仕の原点」

2005年度会長 鴻村 滿
2005~2006年度
岐阜加納ロータリークラブ
会長 鴻村 滿

先頃アメリカでは国際ロータリー創立100周年の祝賀行事が華やかに催されました。1世紀の間に世界に広がったロータリーの活動は、今、まさに新世紀を迎えており、そんな記念すべき年に岐阜加納RCの第29期会長を仰せつかった責任の重さをひしひしと感じております。重責ではございますが、これからの一年間はRCの基本に立ち返り、真摯にその精神の継承と発展に努めてまいります。歴代会長はじめ先輩諸兄の築かれた我がクラブの歴史と伝統に敬意と感謝を忘れず、自らの力を尽して責任を果たしていく所存でございますので、よろしくお願い申し上げます。

カール・ヴィルヘルム・ステンハマーRI会長は今年度のテーマとして「超我の奉仕」を選ばれました。1911年の採択以来、95年間にわたりロータリーの活動の根底をなす動機となってきたこの標語は、思いやりと寛容の精神に満ちた普遍のメッセージであり、国際理解と平和を推進する上での礎にほかなりません。21世紀になったとはいえ、未だ世界には戦争や貧困の種が尽きず、さらなる人道的奉仕の遂行や高い道徳的水準の推進が求められています。そうした状況だからこそ、
「超我の奉仕」というロータリアン精神の原点に立ち、今一度その真の意味を考え、実践していくことが重要であるということなのでしょう。

また、本年度第2630地区川喜田貞久ガバナーは、自らの考えを次のように語られました。「世の中には、政治、法律、行政では解決できないものが沢山ある。この隙間を埋めるものが“思いやり”のようなものだろう。これがロータリーの創業の精神ではないか。当時の世相を憂い、言葉を変えれば“世直しの精神”が“奉仕(Serve)”と言う言葉に繋がっているのではないか。正義は人の数だけある。“奉仕”にもいろいろある。人がいい仕事をするのは自発的に行動する時だ。大きな果ての無い議論より小さな実践だろう」
こうしたお二人のお考えを受け、私は当クラブの今年度の取り組みを次のようにいたします。

【テーマ】

出席こそ奉仕の原点

【基本方針】

ロータリーの原点(親睦と奉仕)を尊重し、
元気なクラブ運営と社会貢献をめざす。

【重点項目】

  1. 例会の充実・・・クラブの基礎は例会であり、出席率と内容の向上を図る。
  2. 委員会の活性化・・・各委員長のもと、会のメンバーが十分に審議・協力してよりよい活動を推進する。
  3. 会員増強・退会防止・・・より確かな信頼と友情のネットワークを育み、会の発展に努める。

会員が例会への参加を通じて相互理解を深め、信頼の絆を育むことが、よりよい貢献活動の基盤になります。従って、会員の皆様には、まずは例会に出席して大いにロータリーライフを楽しんでいただきたいと願っています。ロータリーの土台はクラブ奉仕であり、クラブ奉仕の土台は、まずは出席していただくことです。出会いや交流はクラブの活力となり、そこにはさまざまな活動の萌芽があると思います。

「奉仕の理想」は多種多様ですが、自らの喜びや活力を世のため人のために役立てることができたなら、実に幸福なことではないでしょうか。ロータリー行事への出席を生活習慣とし、自発的に楽しみつつ社会に貢献する、そんな理想がロータリーにはあるのです。こうした意味において「奉仕の理想」は「出席の理想」と理解することもできるでしょう。毎週の例会は紳士の道場であり、卓話・食事・会話を楽しんで、互いの元気を交換する憩いの時間です。人間は人間を通じて学び、人間を通じて高められ、人間を通じて喜びを見出します。
私は、このような人間どうしの出逢いの意義を大切にして、楽しい例会づくりに邁進していきたいと思います。

幸い國立 治パスト会長をはじめ経験豊かで実力のある理事、役員、各委員長の皆様のお力添えを戴き、また、活動的で企画力のある間宮幹事という心強い存在を得ることもできました。微力ではございますが、「先ず出席して例会を楽しもう!」を合い言葉に、熱意を持って活力あるクラブ運営を推進する所存ですので、会員皆様のご支援、ご協力、ご友情を賜りますよう、切にお願い申し上げます。